世界の様々な文化において、はるか昔から行われ続けている、占術。
古代中国では、動物の骨や亀の甲を火にくべ、割れ裂け目から、
古代ローマ以前に栄えていたエトゥルスキの文化では、鳥の内臓から、
重要事項を判断するため、行われていた占術。
日本では、卑弥呼のように、国の党首が巫女つまりシャーマンであった時代がありました。
易経の「卦辞」を作ったと言われる周時代の文王(その後、周公が「爻辞」作成。)は、
王であり、シャーマンでもありました。
遷都、どう戦いに挑むか、人事の任命など政治的な決断事項に、易経が使われました。
シャーマンは、様々な方法で超自然的な存在と繋がり、気・エネルギー(の流れ)を読み伝えます。
易経には、祖先という言葉が数回登場します。
祖先は、精神、スピリット(肉体を持たないエネルギー体)の世界とのつながりを象徴しています。
じっくり考えたい時、ガイダンスが必要な時、人は祖先が眠る場所へと足を運ぶこともあります。
祖先は、潜在意識世界の知恵と力への開かれたドアでもあり、 そして、”自分の現在”を構成する、エネルギーの流れの一部だとも言えると思います。
また、
万物には気が宿っている、
賢者は守護スピリットを持っているといった、
目に見えない存在が暮らしの中にありました。
古老のシャーマンは、守護スピリットを住まわせるため、
魂という家を掃除するなどと言ったものです。
原因(問題点)、兆し、変わってゆく世の流れ、自分内外のエネルギーの流れを読み取り、理解し
具体的な行動や指針を知るという、光明な精神を育む。
そんなシャーマン古道を歩むための易経、
これも、この書が持つ顔の一つです。
調和するものは持続する、という自然界の法則の一つ。 紀元前11世紀 - 紀元前256年と、周の時代が長く続いたのも、 易経という叡智に支えられてとのことだと思います。
3つのコインがある暮らし、
今年も、実用的な精神世界のお話をお届けしてゆければと思います。
変化のシンボルでもある、蜥蜴。