口が開いた様子を示す、頤(い)と言う漢字。
27卦は、顎、飲み込むと言う意味を持ち、
口、顎、頬、養う、育むなどに深く関わっている。
”食べ物と言葉、
それらは、どこからやってきて、どこへゆくのだろう。
何が、自分の体を養う栄養,、心や知性を養う糧の源なのだろうか?
そして、自分は誰を、何を育んでいるのだろう? ー27卦より”
食べ物の行き先、腸。
食べ物の消化と、栄養の吸収を行っている小腸。
排泄を司る大腸。
そして、第二の脳、第一の脳とも言われる、腸。
脳や脊髄からの指令がなくても、独立して働く腸。
腸が持つ腸神経系により、事故で脊髄を損傷、脳死の状態になっても、腸は正常に働き続ける。
脳からの司令がなくても反射を起こさせる内在性神経系を持っている臓器は腸だけである。
そして、
幸福感や充足感とも密接な関係がある腸。
それは、三大神経伝達物質の二つ、
快感物質、ドーパミンの50%と、幸せホルモン、セロトニンの90%が
腸内のバクテリアによって生み出されていることに起する。
胃は、死んだ食べ物を押し込む墓場ではない。
健康な心は、健康な腸内環境によって作られ、
幸せは、健康な腸からやってくる。
健全な感情を成熟させるという、
素晴らしい超能力を持つ腸。
腸と心の在り方の緻密な関係は、言葉から見ることもできる。
腸(はらわた)が煮えくり返る
腸が腐っている
はらわたがちぎれる
英単語、ガッツがあるの”ガッツ(guts)”も、然り。
GUTは、
複数形で腸(はらわた)、そして根性、勇気、決断力を
単数系で 直感, 本能, 感情などの意味を持つ。
食べ物がどこからやってきて、どこへゆくのか?
それは文字通り、
感情がどこからやってきて、どこへゆくのか
思い、言葉はどこからやってきて、どこへゆくのか
に繋がっている。
自分の内が整えば、
自然と外が整う。
”体、心、精神を養うものを正すこと。
何を食べ、飲み、話すか、その関連性を明確にすること。
天と地は、万物を育む。
賢者は、優れたものを育み、周りに差し伸べる。
これは、あなたにもできることなのです。 ー27卦より”
日常の変化、節目の転換期
シンクロニシティを意図的に掴み
変化の波の犠牲者ではなく
参加者として暮らす提案。
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#易経 #易経27卦と腸内環境