I Ching for life   易経のある暮らし

易・タロット歴25年 実用的でわかりやすい易経を伝えたい

易を立てる方法について

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易を立てる方法には、
筮竹(本筮法、中筮法、略筮法など)、コイン(擲銭法)、サイコロを使う方法などがあります。
よく使われているのは筮竹とコインです。


歴史

古くは蓍(シ、めどぎ。写真にあるキク科の多年草であるノコギリソウを指す)の茎ソウの茎を使い、筮竹法が使われました。
その後、易経が普及するとともに、3つのコインを使用する擲銭法という、簡単な方法が発明されました。


唐(618年−907年)の賈公彦「儀礼正義」に、3枚のコインを使った擲銭法について触れた記載があります。
「易」の経文には易の立て方に関する記述がなく、繋辞上伝で簡単に触れられているだけです。
繋辞上伝をもとに唐の孔穎達( Kong Yingda)「周易正義」や南宋の朱薫(Zhu Xi)「周易本義」筮儀によって復元の試みがなされ、現在の筮竹法は朱熹によるものと言われています。

私は、速度と便利性という利点から3つのコイン(6回投じる方法)を使っています。
必要な時、すぐに使うことができ、易経の実用的な性質を最大限に活かすことができるからです。

 

易を立てるというのは、一つの儀式です。
開始する前に、少しの間目を閉じ、   

心臓のあたり(ハートのチャクラ)に意識を置くような感じで、
心の静けさに立ち帰ることも大切にしています。