I Ching for life   易経のある暮らし

易・タロット歴25年 実用的でわかりやすい易経を伝えたい

シンクロニシティ セレンディピティ

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シンクロするかのごとく咲き出す10月の花、サフラン。

シンクロニシティ、日本語訳「共時性」とは、心理学者のカール・グスタフ・ユングが提唱した概念で、「意味のある偶然の一致」を意味します。

ユングは、「体験者あるいは目撃者にとって、重要な意味を持つ偶然の出来事で、
それによって一種の覚醒あるいは悟りに近い感覚が得られるもの」と定義しました。

 

シンクロニシティのカテゴリー

⑴予兆。未来における現在を、事前に知る。                   
⑵まだ見ぬ危険を回避するように働きかける出来事が起きる。      

⑶窮地に立つ時、突如救いの手が差しのべられる。

⑷心に迷いを抱いている時、一気に決断させてくれるような出来事が起きる。

⑸予知夢という、夢で見た出来事が正夢となる、あるいは他人と全く同じ内容の夢を見る。

⑹ある数字の組み合わせや、同じ数字を繰り返し目にする。  

 

など。

 

シンクロニシティは、自分がバランスの取れた道を進んでいるということを、後押ししてくれるような出来事でもあります。

 

 

セレンディピティとは、イギリスの政治家・小説家であるホレス・ウォルポールが生み出した造語で、彼が幼少期に読んだ「セレンディップの3人の王子」という童話に由来します。

 

「偶発的に何かを発見する、偶然の幸運を手に入れる、またその能力」という意味で、「現象」だけでなく、「成果」の意味も含んだ言葉です。

 

例)

実験で失敗するも、その失敗から思いがけないような新たな発見が生まれた、商品が開発された。        

 

コロンブスはインドを目指し、アメリカ大陸を発見した。

 

 

 

両者には「無意識の作用が働く」ということが、共通して根底にあります。

 

ユングは、次のようにも言いました。

「あなたが無意識を意識しない限り、
それはあなたの人生を支配する」

 

意識の世界で見える物事は、断片的、部分的、限定的で、見えない無意識の世界を切り離します。
無意識の世界を意識することは、常識にとらわれない考え方、より高い次元で物事を観察する・気づく力を育み、果てしなく自分の世界を広げることにつながります。

 

偶然を必然と考えることは、意識と無意識の関連性を視野に入れ、全体として物事を捉え、理解し、マイナスに思える出来事も、次なる成長のステップとして活かすことができます。

 

決断、行動が導くこと   

偶然という名の必然に導かれること、

この二つの糸によって紡がれる私たちの現実。

 

導く時に導けるよう、導かれるものに導かれるよう、
自分が持つ無意識の力を理解し、   

それと共に意識的に自らの人生を創造してゆく過程を、
私は、易経という心強い、人生ナビゲーターと共に歩んでいます。