私が易経そしてタロットと出会ったのは、1997年、海外にて現在易経歴50年/タロット歴39年の相方と知り合ったことがきっかけです。
現在では、実に様々な言語で、易経や易経に関する本が出ていますが、
西洋では、リチャード・ウィルヘルム著=バインズ訳の「I-Ching The Book of changes」(下記参照)が、最も典型的な本で、今でも世界中の多くの人に愛用されています。
http://www2.unipr.it/~deyoung/I_Ching_Wilhelm_Translation.html (六十四卦の説明)
私も、このウィルヘルム著から学び始めました。
三千年の歴史を持つ易経は、異なる時代に様々な人によって、新たな知恵が付け加えられ、姿形を変えて現在に至るという、あまり他に例を見ない書物です。
言い換えれば、易経は、時代の流れ、そして進化し続ける人間の意識に合うよう、賢人によって、常にアップグレードされ続けるソフトウェアーだと言えます。
時代を超えながらも尚、21世紀の生活に適応することができ、実用性を全く失わない易経の言葉には、計り知れないものがあり、
人間の知恵を超えた、自然の叡智のように神聖な域に値すると言えます。
易経の歴史的背景を知ることも大切ですが、
それ以上に重要なのが、日常生活に活かすため実践することです。
易経そのものの使い方自体は、決して難しいものではなく、
数時間で習得できるものです。
私が、学び始めの頃、難しいと感じたのは、この実践に移すという部分でした。
武道では、相手からの攻撃に対し、適切なタイミングで適切な行動を取ることで、力関係を変えることができます。
易経も、アンバランスをもたらす状況、出来事に対し、適切な行動を適切なタイミングで行うことにより、自分内外のバランスを保つという、エネルギー的な武道と言えます。
最初は、行動を起こすタイミングが、理解しづらかったのですが、武道同様、 長年経験を積み重ねることで、タイミングの掴み方を心得るようになりました。
自分が見えていない可能性に光を当ててくれる人生の羅針盤、易経、タロットは、私達にとってそんな存在です。