易経は神託書です。
最初から最後まで読む書物ではなく、質問を立てる(易を立てる)ことで、易経が示す、詩的表現、前兆、物語といった易経特有の美しい言葉で書かれたその質問に対する答えとなる部分を読みます。
どんなことについても、問い立てることができます。
未来そして過去についても尋ねることができますが、最も重要なのは、今、ここにある現在で、私たちが生きている現在における望み、問題、ジレンマにどう対応してゆくかです。
次のような状況に、易経を役立てることができます。
ー決定事項(「この仕事に就いたら?」、あるいは「就かなかったら?」)
ー問題の解決(「これにどう対応するか?」「どうすれば役に立てるか?」)
ー理解(「今どんな立ち位置にいるか?」「適切な道を歩んでいるだろうか?」)
ー意図の実現(「どうすれば….することできるか?」)
ー提案を求める(「今日という1日を有効に使うには何をすれば良い?」)
人間関係(関係を築き上げる、関係の発展、関係の終わりと始まり)について 尋ねることもできます。
家庭内の問題、職場での力関係について尋ねる時、見えてくる相手の出方、現状況の風向きを知り、その上でバランスを取るための行動を知ることができます。
キャリアアップのガイダンス、自己啓発や自分探しも、よく問われる問いです。
また、易経は夢の解釈にも役立ちます。
紀元前4世紀ごろ、文侯のために行われた夢解釈のリーディングが、記録として残る一番古いものです。
学校選び、指導者選びから、仕事、車、コンピューター選びにも、易経にガイダンスを求めることができます。
このように多方面に渡る質問例を紹介することで、易経との対話によって得ることができる可能性について、
理解を深めていただけるのではないでしょうか。
易経は、ただ単に将来を予測するものではありません。
過去の歴史においても、それだけのためには使われておりません。
易経は、あなたのバランスを理解し、より優雅に、よりスムーズに、今、ここを最大限に生きるためのツールです。